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Alain Colmerauer
unknown -
人工知能言語PROLOGの考案者
1973年にPROLOGはフランスで生まれた。 コンピュータ関連の出来事でアメリカ以外の国が登場することは極めて珍しいが、 PROLOGはその珍しいケースにあたる。 PROLOGを創ったのはアラン・カルメラウアーというフランスのマルセイユ大学の教授である。
PROLOGは、1982年に発足した日本のICOT(第五世代コンピュータ・プロジェクト)でベース言語として採用されたことで記憶に残っている方が多いと思う。 ICOTはこのとき、LISPをとるかPROLOGをとるかだいぶ迷ったが、結局PROLOGを採った。 LISPは当時からアメリカで広範囲に使われており普通に考えればLISPなのだが、かなりアメリカへの対抗意識が働いたという穿った見方もあった。第五世代プロジェクトはPROLOGをベースに独自に並列論理型言語KL−1を創り出した。
余談になるが、この日本の第五世代プロジェクトの発足は、 当時から情報産業にシフトしていて、国家安全保障上の見地からもコンピュータ技術の 優位を絶対に渡せないと考えていたアメリカ、ヨーロッパをかなり刺激した。 米国国防省とスタンフォード大学が音頭をとってIBM、TI,GE、HPなど 主要メーカーが結束して対抗組織(CIS)を作るなど、 アメリカでは普通考えられないような動きもあった。ヨーロッパでも当時のECが主体になり、 「エスプリ」と呼ぶプロジェクトを対抗上スタートさせた。日本の一言がこんなにも欧米に政治的な 影響を与えたのは、筆者の知る限り、このときだけである。あたかも、日本が核兵器を保有すると 宣言したかのような敏感な反応ぶりだった。 しかし、時と共に化けの皮がはがれたというか、 人工知能とういものが、そんなに簡単なものでないことが明白になり、 鳴り物入りで始まった第五世代プロジェクトは、ほとんど成果をあげることなく解散し、 アメリカはまた自分流のやり方に戻り、その後の情報産業をリードし続けている。
PROLOGは民間ビジネスでの使用はほとんどなく、もっぱら大学などで、論理学の講義と結びつけて教材として使われているのが現状だろうか。もともとカルメラウアーがこの言語を創ったのが、そのような主旨だったので、思惑通りに使ってもらっていると言えることはいえる。「PROLOG」という名称は「PROgramming in LOGic」に由来している。
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