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Ukigawa Kazunori
1949 -
一太郎の生みの親:独立系ソフトの雄:ジャストシステム社長
浮川氏は言わずと知れたワープロソフト「一太郎」の産みの親である。彼の起こした「ジャストシステム」はいくつかの点で、日本のソフトウエア業界に大きな影響をあたえた。
まず、どこの資本系列にも属さない独立系ソフトウエア会社としてジャストシステムほど成功した企業はないという点で、後に続く多くのソフトウエアハウスの目標となった。
また、対ユーザーへの対応の真摯さも、日本における新しい例を開いたといえるのではないか。 ユーザーの評判が悪かったコピープロテクトを一太郎ver3から廃止したこと。また、ver4.0のバグ対応で4.1、4.2、4.3まで改訂版を何十万個と無償配布した点など後になってユーザーから高く評価された。
活動拠点を東京大阪でなく徳島市に置いた点も大きな意味をもった。本社は東京や大阪でないとだめだといった固定観念をジャストシステムの成功は払拭してくれた。
上に述べたようないくつかの点でジャストシステムは日本のソフトウエア業界の リーディングカンパニーであることは間違いない。 ただし、"日本の"という但し書きがつくことはいたしかたない。 3年位前からワープロ関連の制作から脱皮しようという動きをみせていて、 アメリカに開発拠点を設けたり、インターネット関連事業に進出したりしている。 しかし、ジャストシステムの基幹はなんといっても日本語処理である。ATOKはまだまだMS−IMEには大きく水をあけていると思うし、そもそも日本語処理はまだ緒についたばかりという見方も出来るほど奥が深い分野である。全文検索ソフトConcept−BASEやIBMと共同開発している音声認識システムなどもそうだが、特に今手を着けて欲しいのが精度の高い翻訳システムである。インターネット時代で個人レベルでの翻訳の需要は驚くほど高い。たぶんジャストシステムにしかできない分野だと思う。
実は初子専務は私の入社した前の年に高千穂バローズの相模原研究所に入社しているので 筆者の1年先輩に当たる。そのため筆者自身みょうにジャストシステムに親近感を持っている。 98年3月期は創業以来初めての赤字を計上し、ソニーから資本参加を受け入れたり 苦しい時期ではあるが、今後も日本発の世界企業になるよう応援したい。
関連としてコンピュータの歴史 第一章 二人の力:浮川和宣と橋本初子のケースも参照されたし。
二人の力:ジャストシステムの創業もご参照ください。
| 「人間発見」踊らにゃソンソン | 日本経済新聞 | 0円 | ||
|---|---|---|---|---|
| 日本経済新聞 1995年9月4日〜8日 | ||||
| ジャストシステム | 高橋範夫 | 光栄 | 1995年9月 | 1500円 |
| 一太郎を生んだ戦略と文化 | ||||
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