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ジェリー・ヤン

Jerry Yang

1968 -

サーチ・エンジンのパイオニア:ヤフーの共同創設者

1998/11/09 掲載

ディレクトリ・サービスのパイオニア

ヤフーは、インターネットのディレクトリ・サービスというジャンルを開拓した パイオニアと言えるのではないだろうか。現在では、ロボット型のサーチエンジンが 主流になっているが、ヤフーは人間による階層分類をかたくなに守り通しており、 一長一短はあるものの整然と整理されたディレクトリは、初心者には取っつきやすく、 なれたサーファーでも、自分の未知の分野を探す際は強力な武器となってくれる。

スタンフォード在学中に始めた

ジェリー・ヤンは1968年に台湾の台北市で生まれた。 1978年に家族とともにアメリカに渡たった。彼が10歳のときだった。 彼はよく勉強したのだろう、スタンフォード大学の電子工学に入学し、そして、 博士課程に在籍中の1994年にインターネットのディレクトリ・サービスを 大学の友人のデビット・ファイロ氏と始めたのだった。 初めは自分たちでよく使うURLの住所録のようなものをつくっていたのがきっかけだった。 後に、セコイヤ・キャピタルというベンチャー・キャピタルから資金と運営ノウハウを提供されて、 1995年4月にヤフー・コーポレーションとして正式に事業化した。

京都での1年間

日本に進出したのも非常に早く、ソフトバンクと提携し、日本法人ヤフー株式会社を創ったのが1996年1月で、4月から日本語サービスをスタートさせている。彼は日本びいきで、大の相撲ファンだそうだ。実は、京都にスタンフォード大学日本センターがあり、大学院時代に、ヤンとファイロは1年間京都に暮らしたことがある。ヤンはこの時期に日系二世の女性と知り合い、後に結婚している。ヤフーは創業からわずか1年後にナスダックに株式公開を果たし、たちまち創業者二人とも1億ドル以上の資産家となった。

絶妙の時期

ヤフーが立ち上がった時期はインターネットの歴史から見ると絶妙の時期だった。 マーク・アンドリーセンのMOSAICが出て、インターネットが大ブレイクしだしたのが1993年で、初めてのブラウザー会社ネットスケープが設立されたのが1994年4月である。ちょうどこの頃彼らも活動を始めている。彼らが事業化した1995年はネットスケープ・ナビゲータの最初のバージョンが発売された年で、この頃、ナビゲータにはヤフーへのリンクが貼られているなど、ネットスケープとヤフーは非常に近い関係にあった。現在は両社ともポータルサイトの主導権を巡って競合関係にある。

母校に200万ドルの寄付

1997年にヤフーは創業者の母校であるスタンフォード大学に200万ドルの寄付をした。スタンフォード大学からは、多数のシリコンバレーの成功者が出ており、成功後、大学に寄付するのが習わしみたいになっているようだ。大学はその寄付金で、またユニークな人材を教授に招聘したり、講座を新設したりして新しい企業家を育てるといった、うらやましい好循環ができている。

格差を解消するサービス

日経新聞のインタビュで、今後の事業展開はと聞かれて、ヤンは次のように答えている。

「メディアの性格を強めていく。子供向け検索ページやナビゲーションなどだ。インターネットは人々に公平な情報収集の機会を与えるというが、情報発信手段を持つ人と持たない人との力の差は広がる。人々の間に存在する格差を解消するサービスを提供したい。」
日経新聞1996/5/10朝刊

彼の「人々の間に存在する格差を解消するサービスを提供したい」というのが具体的にどういったサービスのことなのか不明だが、注目すべき発言である。

参考文献および関連書籍の紹介
「インターネット激動の1000日(上)」 ロバート・リード 日経BP社 1997年5月  1500円
WWWの地平を切り開くパイオニアたち
「インターネット激動の1000日(下)」 ロバート・リード 日経BP社 1997年5月  1500円
WWWの地平を切り開くパイオニアたち
インターネットソースの紹介
ヤフーの役員紹介ページ(別ウィンドウ)
http://yhoo.client.shareholder.com/press/management.cfm
スタンフォード大学のヤンとファイロの紹介ページ(別ウィンドウ)
http://soe.stanford.edu/AR95-96/jerry.html

 

 

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