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Michael S. Dell
1965 -
デルコンピュータの創業者
米国データクエストの発表した98年第二四半期のパソコン出荷台数の統計によると 一位はコンパック+DECの263万台だが、第二位にIBMを追い抜いて、 DELLが172万台で続いている。しかも前年対比75%の伸びである。 コンパックとの差は米国市場ではもっと縮まっていて、 1〜2年後にはDELLが第一位のパソコン・メーカーになるのは必定といった勢いである。 デルコンピュータはパソコンのダイレクト・マーケティングという手法のパイオニアで、 ある意味でこの手法が時代の要求に一致していたということが言えるのではないだろうか。 筆者も実はDELLのパソコンを3台使っているが、 他のメーカーに比べて納期が驚くほど早いのに感心している。だいたい1週間で届くのである。
1999/10/25米国IDC社の発表した調査結果によると、米国国内市場での7−9月のパソコン出荷台数で、デルコンピュータがコンパックを抜いていよいよ1位になったそうだ。世界市場ではわずかな差でまだコンパックが首位、デルが2位だが、僅差なのでこれも時間の問題といってよいだろう。
1999年度通年で米国市場でのパソコン出荷台数でデルコンピュータがコンパックを抜いて1位になった。世界市場では依然としてコンパックが首位だが、伸び率は段違いにデルの方がよい。
1965年、米国テキサス州ヒューストンで生まれたマイケル・デルは、テキサス大学在学中の1984年デルコンピュータを設立している。今年彼はまだ33歳で、たぶんこの世界では最も若いCEOだろう。しかし逆に創業から14年間、最も長くCEOであり続けているのも彼である。世界第一のパソコンメーカーになろうとしている会社の経営者は最も若く、最も経験がある。彼は今インターネット直販に力を入れており、「2000年には総売上の半分をインターネット経由に!」というのが現在の目標だ。少々古い記事になるが、設立の事情を日経パソコンのインタビューで語っているので引用してみたい。
「84年当時、パソコン市場にどんなビジネス・チャンスがある、と考えて会社を設立したのですか?
「私自身がユーザーとしてパソコンショップを訪れたのがきっかけです。当時、私はテキサス大学の学生でコンピュータのことはかなりの知識がありました。販売店は25%程度(と高率)のマージンを取っていましたが、店員はコンピュータのことをよく知らず、サポート体制も貧弱でした。一方PC/ATを作っていたIBMは、新技術を製品に導入するのが遅く、顧客の要望に答えているとはいえない状況でした。そこで私は、エンドユーザーに対して直接パソコンを販売し、より良いサポートと良質な製品の提供を実現しようと思い付きました」 」
「私の家族は全員医師で、84年5月にビジネスを始めようとしていた私は親にひどく怒こられました。そこで親と交渉し、84年夏までに事業が軌道にのれば、そのままビジネスを継続する。さもなければ医師を目指すと約束しました。創業後、最初の1ヶ月に18万1000ドルの売り上げを獲得しました。大半がメモリーやハード・ディスクを手持ちのパソコンに追加するキットによるものです。地元オースチンの新聞などに小さな広告を掲載し、フリーダイヤル(注:800番通話)で受付を開始しました。」
「ユーザーへの責任ある対応をきちんととれることが肝心です。我々のビジネスの基本的な考え方は、ユーザーのニーズに合わせることです。」
パソコンのハードウエアはこれから数年で第二の革命期を迎えると筆者は予想している。 今のようにメモリーやボードを追加するためにパソコン本体を分解しなければならない状況は なくなり、全てのパーツがカセット方式で着脱できるようになるはずだ。 パソコン本体はラックのような形状になるだろう。 こうした大変革はメーカーの主導ではなく、ユーザーのニーズの中から起こってくる。 マイケル・デルが先の設立当時の初心を忘れずに、ユーザー第一の姿勢を保てれば、 この起こるべき大変革にもパイオニアになれるだろう。
| マイケル・デルインタビュー | 「日経パソコン」93年2月15日号 | 日経BP社 | 1993年2月 | 0円 |
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| 「デルの革命」 | マイケル・デル/キャサリン・フレッドマン | 日本経済新聞社 | 1999年7月 | 0円 |
| 副題 ―「ダイレクト」戦略で産業を変える | ||||
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